学生・ファシリテーターの声

実践行動学プログラム実施後アンケート 調査報告

2019年度 実践行動学プログラム利用教育機関アンケートより

調査内容 アンケート実施時期:2019年4月~2020年3月
アンケート配布学校数:48校

回答数 学校:35校
ファシリテーター:402名
学生:のべ10,892名(Part1~Part3)

2019年度に実践行動学プログラムを実施した各学校様から寄せられたアンケートを集計いたしました。その中から内容の一部を掲載いたします。当研究所では、今後も同様のアンケートを実施し、プログラムの質的向上に役立てていきたいと考えております。

実践行動学を受講した学生の声

Q.実践行動学の授業を受けて、目的や内容は理解できましたか?(各Part共通質問)

Part1「意欲的な心構え」

目的や内容は理解できた96.7%
できなかった3.3%

Part1の概要:Part1は、学生生活のスタートラインに立っている時期に、事例を通して過去の自分を振り返り、現現在・近未来の自分について考えながら短期目標を設定するプログラムになっています。Part1の事例は6つのタイプが用意されており、専攻分野ごとに選択できるようになっています。

主な意見・感想
  • 今までの自分が、恐怖や報酬によるモチベーションで物事に取り組んでいたことが分かりました。これからの3年間は意欲によるモチベーションで取り組もうと思います。
  • 誤った思い込みは誤ったイメージで自分自身を縛り、本来の自分の力を発揮できない状態に追い込むという事が良く分かった。
  • 将来に不安を感じていて、自分がどうしてこの道を選んだのかも分からなくなってきていたから、過去の自身を振り返ることができて良かったです。
  • それぞれのマジックドアで今までのことを振り返り、これから自分が何をしたいのか、何をすべきなのかという事を改めて考えることができて有意義だった。
  • 自分では考えつかなかった事柄や、考え方を知ることができ勉強になった。また、他の人の意見も取り入れることで、自分の中の考え方が広がったように思う。
  • アイスブレイクのゲームが楽しく、グループの人に親しみが持てました。また、これまでリーダーという役をしたことがなかったので、貴重な経験になりました。

Part2「自分の可能性を広げよう」

目的や内容は理解できた96.0%
できなかった4.0%

Part2の概要:Part2では、入学してから現在までを振り返り、自らの成長の足跡を確認します。そのうえで、自己の潜在能力や可能性を引き出すための意識の持ち方について学び、自立に向けて「○ケ月後の私」という目標設定をしてもらいます。

主な意見・感想
  • 二年生に進級して不安でいっぱいだったが、実践行動学を通して前向きに考えていこうと思えたので、これからの授業を前向きに頑張っていきたい。
  • 将来の目標について考えることができて良かったし、それに向けて何かしらの行動を起こすことができそうです。
  • 自分は協調性重視っぽい傾向と事実重視っぽい傾向もあるんだなということが分かり、強みや弱みが詳しく知れてとても印象に残った。
  • 自分の思い込みやネガティブなことを考えるより、自分に自信を持つことが次の成長につながるという事が理解できました。
  • ネガティブを恥じようと思う。自分自身の考え方を変えるだけで、こんなにもポジティブになれるのだから。
  • 自分の中で見失いかけていた目標を再び設定することができたので、この実践行動学の授業をやって良かったと思いました。

Part3「社会へ出る準備を始めよう」

目的や内容は理解できた95.5%
できなかった4.5%

Part3の概要:Part3では、これまで学校で学んできたことをベースにして「私の望む理想の生き方」などを再確認してもらい、自信や希望をもって次のステップに臨んでいくための意欲付け・意識付けを行います。

主な意見・感想
  • 自分が成長したこと、成長していきたいこと、過去の自分と将来の自分を考える機会は普段の生活の中ではあまりないので、この授業はとても有意義でした。
  • 自分の意見を伝えることが苦手であったが、今回授業を受けて伝えることができて嬉しかった。また、話したことのない人ともたくさん話せた。
  • 卒業までにやらなくてはいけないこと、社会人として働くことの大切さ、自立することなどを自覚することができて良かったです。
  • 自分の気持ちや考え、目標を紙に書いたことで、どんな人生を送りたいかを今一度確認することができ、大変良い機会になった。
  • 自己打開力セルフチェックで自分の結果(評価)を知る事ができ、将来を前向きに生きようと考えることができました。
  • 振り返りや目標設定、他の人との意見交換などにより、「社会人になる」ことについて前向きな意識を持つことができるようになったと思う。

実践行動学プログラムを実施したファシリテーターの声(402名の回答内容より抜粋)

肯定的意見

  • 学生の集中力が途切れないよう工夫しながらプログラムを実施する事ができた。学生は前向きに取り組み、積極的にグループディスカッションを行い、発表態度も素晴らしかった。また、有意義な授業であったと答える学生が多く、モチベーションの高まりを感じた。
  • 導入時にゲームを取り入れ、グループごとにマジックドアを行い、一日を通してみんなの雰囲気が和む感じが良かった。人それぞれの価値観の違いにも気付き、最終的な目標まで辿りつけたようだ。また、教員と学生の交流も深まり大変良かった。
  • 最初は恥ずかしさがあったのか学生に硬さがあったが、グループ内の話し合いを重ねるにつれて積極的になっていく様子が見られた。このような学習の機会はなかなかないので、非常に良い機会になったと思われる。
  • 指導者用教材があることで、スムーズに進行でき助かりました。我々にとっても学生がどのような目標を持っているか、現在どのような状況なのかなどを知る良い機会になりました。
  • 授業開始時はいまひとつやる気のない雰囲気があったが、グループワークを進める中で予想以上に和気あいあいと、しっかり課題にまじめに取り組んでいた。三年生の実践行動学の意義として、就職や実習、将来像へのイメージ化等の導入として良い時間であった。
  • 3年生向けの就職ガイダンスの直前に行ったのは効果的だった。直近の履歴書書きや面接に応用できる自己分析を学生たちがみな真剣に行っていた印象。他者のモチベーションや自己分析の仕方もグループワークの中で知れて、就活前の良い刺激だったと感じた。

その他意見・感想等

  • 全体的に有意義な学びの時間になったと感じています。ただ中身が濃いだけに、この一日だけではマジックドア1~5の繋がりまでは理解し切れないのではないかと思いますので、もう少し連続性を持って理解できるようファシリテーションできないかと考えています。
  • 自身でファシリテーションを行う前に研修会へ参加したが、実際は様々なことに遭遇する(例えば、時間を区切ってもまだ書いている、話し合いをしている等)ので、実際の授業の前にもっと体験(経験)を積む必要性があると感じた。
  • 日頃あまり話さない学生と話す機会が得られたようだ。Part1に比べると、Part2になると実践行動学に参加する意欲がなくなる傾向がある。その点をどうしたら良いのかを考える必要がある。ただ、欠席者が2人と多かったのだが、グループワークをやっているうちにやる気が出てきたように見受けられた。
  • 二年生は将来のイメージや目標等が漠然としている時期なので、少しきっかけになると思う。後半やや集中力がなくなってしまうので、どう意欲的に継続させるかが難しかった。
  • 自分の価値観に気付かせたり、目標設定させるワークを行う場合、専門のファシリテーターでなければ誤った誘導をしかねない。教員が正しいファシリテーションができるよう専門的教育を受けるか、専門家に委託すべき。教員は学生たちと一緒にワークに取組むことで、学生との交流をしても良いと思う。実践行動学自体は非常に重要な科目だと思う。
  • 3年ぶりにPart3を担当したが、学生の意識が低下しているような印象があった。あまり考えないで日々暮らしているのではと感じた。ライフプランがかなりプアな印象を受けたが、未来像をイメージしにくい時代なのかも知れない。
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