学生・ファシリテーターの声

実践行動学プログラム実施後アンケート 調査報告

2018年度 実践行動学プログラム利用教育機関アンケートより

実践行動学プログラムの目的や内容の理解度は、各Partとも安定した結果となりました。プログラムを受講した学生、担当したファシリテーターのアンケート結果から、意欲的なコメントや確かな成果、理解促進の効果が読みとれました。

調査内容 アンケート実施時期:2018年4月~2019年3月
アンケート配布学校数:48校

回答数 学校:29校
ファシリテーター:399名
学生:のべ9,522名(Part1~Part3)

2018年度に実践行動学プログラムを実施した各学校様から寄せられたアンケートを集計いたしました。その中から内容の一部を掲載いたします。当研究所では、今後も同様のアンケートを実施し、プログラムの質的向上に役立てていきたいと考えております。

実践行動学を受講した学生の声

Q.実践行動学の授業を受けて、目的や内容は理解できましたか?(各Part共通質問)

Part1「意欲的な心構え」

目的や内容は理解できた96.0%
できなかった4.0%

Part1の概要:Part1は、学生生活のスタートラインに立っている時期に、事例を通して過去の自分を振り返り、現現在・近未来の自分について考えながら短期目標を設定するプログラムになっています。Part1の事例は6つのタイプが用意されており、専攻分野ごとに選択できるようになっています。

主な意見
  • 初対面の人と多く関わることができ、人間関係を見直すことができた。また、各マジックドアの内容が濃く、今の自分とこれからの自分について深く知ることができた。
  • 普段はあまり自分自身のことを考える機会は少ないが、各マジックドアで自分のことを客観的に見つめ直し、改めて理解することができた。
  • 全て印象に残っていますが、特にマジックドア4は普段の自分の言動・行動を考え直し、見直す良い機会となりました。また、今後の改善点も細かく確認することができました。
  • 夢を抱いても、時間と共にその熱が冷めてしまうことがあるので、常にその夢に対する目標を明確にしておくことがとても大切だと思いました。
  • 「本当に心を燃やせるものを見つけたとき、人は生き生きと積極的に生きていけるのではないか」という言葉に、すごく納得できたし感動した。
  • 重要だと分かっているが疎かにしていた考えが、この授業で他者と考えたことで、改めて夢に対する心構えの重要さ等が理解できた気がしました。
  • ポジティブ・マインド、ネガティブ・マインドで、自分が気を付けなくてはいけない事や、もっと表に出さなくてはいけない部分を理解することができてとても参考になった。

Part2「自分の可能性を広げよう」

目的や内容は理解できた95.8%
できなかった4.2%

Part2の概要:Part2では、入学してから現在までを振り返り、自らの成長の足跡を確認します。そのうえで、自己の潜在能力や可能性を引き出すための意識の持ち方について学び、自立に向けて「○ケ月後の私」という目標設定をしてもらいます。

主な意見
  • 自分の口癖は「めんどうくさい」などネガティブな言葉が多かったが、その言葉を肯定的な言葉に言い換えることで、気持ちもポジティブになるという事がなるほどと思った。
  • 自分の夢に向かって頑張って行こうと思えるいい機会になりましたので、目標が達成出来るように努力しようと思います。
  • グループリーダーになって「人をまとめるのは大変だな」と思いました。また、自分の意見をまとめるのが苦手だと分かりましたので、直していこうと思います。
  • マジックドア1~5をやってみて、自分の知らない面を知り、周囲とのコミュニケーションの取り方、重要性を改めて考えることができました。
  • ポジティブに物事を考えることによって、自分に自信がつき行動を起こす原動力になるのだということが分かり、すごく有意義で得した気分になりました。
  • 「コミュニケーションスタイル分析」の結果が当たりすぎていてびっくりした。気を付けた方が良いところや、もっと主張しても良いところなども色々分かった。
  • 最近はネガティブな考え方ばかりだった自分に気が付いた。「考え方が変われば行動も変わる」ので、ポジティブ思考を実践していきたい。

Part3「社会へ出る準備を始めよう」

目的や内容は理解できた95.5%
できなかった4.5%

Part3の概要:Part3では、これまで学校で学んできたことをベースにして「私の望む理想の生き方」などを再確認してもらい、自信や希望をもって次のステップに臨んでいくための意欲付け・意識付けを行います。

主な意見
  • 実践行動学は、普段自分では決してやろうと思わない「自分を見直す」という事をグループワークで実施し、それを他の人と比べて討論するという大切な機会でした。全部で3回ありましたが、社会に出る前のこの時期だからこそ良い機会になったと思います。また見返したりして、自信にしようと思いました。
  • マジックドアが進むにつれて、どんどん自分の思いや、やりたいことが明確になりました。自分のすべきことを多角的に考えられ、それを整理出来て大変有意義でした。
  • 自分を見つめ直すことで自分がやるべきことが分かったし、周りの考えを聴いて参考になることが多くあった。今回やると決めたことは、必ず実践するようにしたい。
  • 働くということが目前に迫っていることと、人生設計での大きなイベント(結婚など)もすぐそこまで迫っていることを改めて知り、もっと人生について考えていこうと強く感じた。
  • これまでの学校生活の中では自分の変化を振り返る時間がなかったので、この授業で今後自分がどうするべきなのか、何をしたいのか、目標を決めて生活していきたいと思う。
  • 人生をより良く生きていくためには何が必要か、何をするべきかを考えて目標設定ができた。段階を踏んで目標を立てられたので、設定しやすかった。
  • 実践行動学がなければやらないであろう様々な事柄や、将来について考えることができました。目標を決めるだけでなく、しっかりと実現させるために準備と努力をしていきたいと思います。

実践行動学プログラムを実施したファシリテーターの声(399名の回答内容より抜粋)

肯定的意見

  • 新入生に対して実践行動学を通して学校生活への意識付けと、他学科の学生との繋がりを構築することを目的に、今年度から全学科同時にPart1を実施しました。実践行動学はグループディスカッションが多く組まれているので、自然と学生同士が話し合い、お互いを知るきっかけを作ることができました。
  • Part1は専門分野に応じた事例が選択できるため、事例が学生に当てはまるものが多く、過去や未来のことをよく考えることができた。今後の学習へのモチベーションアップに繋がる良い導入になったと思う。
  • 4月に新入生に対してグループワークを行えることは、今後の学生生活をスムーズに進めるためにも貴重な機会だと思った。学生達も仲を深められ楽しそうであったし、こちら側も学生の反応を見ながら進めていける点はすごく楽しかった。
  • Part1を担当したのが今回2回目だったが、ファシリテーターが朗読したり各グループのグループリーダーの発表を聴くことで、自分自身も色々なことを考えさせられたし、普段の講義とは違う発見があった。私自身もとても有意義な時間を過ごすことができたので、また来年も担当したい。
  • Part2は2年生で実施しました。医療従事者になりたいという夢を抱き、入学してから1年。学生生活が惰性に流されそうなタイミングでの実施で、初心に返ることができ、効果的であると感じました。
  • 2年生の後期が始まる前だったので、いささかまだ初々しさが残っている感じだった。授業は真面目に取組んでおり、グループワーク以外の私語は全く聞かれなかった。個人ワーク時も真面目にたくさんシートに記入し、グループディスカッションの際はたくさんの発言がなされていた。
  • 全学科同時に実施したことで、今まで構築した関係性以外にも繋がりが構築でき、良い時間となりました。一過性のもので終わらせるのではなく、日常に落とし込んで活用していきたいと考えています。

その他意見・感想など

  • 新入生に、学校でどのような授業や実習が行われていくのを事前に伝えることで、より明確に目標設定ができると感じました。また、やる意味を明確にすると共にグループワークの楽しさを伝えながら実施しました。
  • 学生を見たかぎり、自己診断(ポジティブ・ネガティブな面)を知れて良かったが、4コマは長く学生が疲れ集中力を欠いた。
  • これから専門ゼミを選択し、就職活動を控えたこの時期に実施するのは効果的だと思う。面倒がってきちんと取り組まない学生もいたが、これが一年後、二年後の差になるだろうなと感じた。そのような学生を取込むファシリテーターの手腕が求められると思うし、その仕組みがあればいいと思う。
  • 意欲的にできている学生もいたが、やる気の出ない学生も一部いた。タイプ分類などゲーム感覚のものは積極的に行っていた印象。
  • 自分自身の振返りや意識確認にもなった。ファシリテーターとしての技術がまだまだで、学生に申し訳ないとも思った。
  • SNSで気持ちを表現することと、向き合って顔をみながら会話をすることのメリットとデメリットも、このような授業の中で議論していくのも良いと思う。
資料請求・お問合せ