学生・ファシリテーターの声

実践行動学プログラム実施後アンケート 調査報告

平成29年度実践行動学プログラム利用教育機関アンケートより

実践行動学プログラムの目的や内容が理解できた学生は
Part195.6%、さらにPart3では96.3%でした。

実際にプログラムを受講した学生のアンケート結果からは、確かな成果と段階的な理解促進の効果が読みとれます。

調査内容 アンケート実施時期:平成29年4月~平成30年3月
アンケート配布学校数:47校

回答数 学校:36校
ファシリテーター:446名
学生:のべ9,759名(Part1~Part3)

平成29年度に実践行動学プログラムを実施した各学校様から寄せられたアンケートを集計いたしました。その中から内容の一部を掲載いたします。当研究所では、今後も同様のアンケートを実施し、プログラムの質的向上に役立てていきたいと考えております。

実践行動学を受講した学生の声

Q.実践行動学の授業を受けて、目的や内容は理解できましたか?(各Part共通質問)

Part1「意欲的な心構え」

目的や内容は理解できた95.6%
できなかった4.4%

Part1の概要:Part1は、学生生活のスタートラインに立っている時期に、事例を通して過去の自分を振り返り、現現在・近未来の自分について考えながら短期目標を設定するプログラムになっています。Part1の事例は6つのタイプが用意されており、専攻分野ごとに選択できるようになっています。

主な意見
  • グループで話し合うことで様々な視点で見ることができ、新鮮な時間でした。自分のことをよく考えたし、目的意識もあった。過去の振返りが今後に活きると思います。
  • 考え方を変えることで自分自身が変われることに気付いた。また、ポジティブな言葉に変えるだけでもスゴい影響があると思った。
  • 漠然と生活していくのではなく目的や目標を持って日々努力していくことが大切だと思った。夢や目標を持つ大切さと、そのための意欲的な姿勢がとても大事!
  • 自らの意見や考えにじっくり向き合い考え直すよい機会だったし、他の人の意見も聴けて自分には思いつかなかったことなども分かって良かった。
  • 普通の授業と違った感じで楽しかった。自分の置かれている環境を分析して考え方や行動を自分で前向きに変化させることができるんだなと思った。
  • 今までグループで話し合って発表するということがなかったので、これからもっとやっていきたい。今後も色々な人と交流する機会があったらいいと思った。
  • 色々な人と話して緊張もしたけれど沢山のことが知れて楽しかった。自分を見つめ直し悪い習慣は改善しようと思った。

Part2「自分の可能性を広げよう」

目的や内容は理解できた95.9%
できなかった4.1%

Part2の概要:Part2では、入学してから現在までを振り返り、自らの成長の足跡を確認します。そのうえで、自己の潜在能力や可能性を引き出すための意識の持ち方について学び、自立に向けて「○ケ月後の私」という目標設定をしてもらいます。

主な意見
  • 自分の特徴を知り、そこを伸ばしたり改善することで、コミュニケーションの問題を改善できることが分かった。
  • マイナスな言葉は気持ちもマイナスにしてしまうと改めて感じた。ネガティブをポジティブに変えようと思った。
  • 自分のタイプはある程度理解していたが、気付かない部分で良い所・悪い所が見えた。自分を知る改めてよい機会だった。
  • 自分を理解し行動するために考え直す良い機会だった。自分の性格を理解しながら、考え方や行動を前向きに目標にチャレンジしようと思った。
  • 辛いことがあってもポジティブな言葉を使う!自分の考えを持って主張する!自分の意見を持とう!と思えた。
  • こういう授業をやることで一歩ずつ成長できていると思うので、どんどん成長できるように自分を見つめ直す時間があると良いと思った。
  • 目標が設定でき頑張ろうと思えた。こういう機会がないと目標は決められないので、これから目標を意識して行動していきたい。

Part3「社会へ出る準備を始めよう」

目的や内容は理解できた96.3%
できなかった3.7%

Part3の概要:Part3では、これまで学校で学んできたことをベースにして「私の望む理想の生き方」などを再確認してもらい、自信や希望をもって次のステップに臨んでいくための意欲付け・意識付けを行います。

主な意見
  • 精神的に昨年よりも成長できたと思いました。目標が目標で終わらないようにがんばりたいと思います。
  • 目標設定をして、その目標にどうしたら近づけるか考えることができ、具体的なするべきことがはっきりと自分の中で落とし込めたので、そのするべきことを1年間やりぬきたいと思います!
  • 今までは好きな事をしていたいと考えていたが、今回の授業で、家族の事やこれからの家庭、仕事、友達のことなども考えて、これからの人生は自分だけじゃなく、そういった人達にも影響するのだと思いました。
  • 夢や目標などに面と向かってみんなで話し合うことは無かったのでとても有意義な時間でした。
  • 理想に少しでも近づけるように、今やるべきことをしっかりやり、立てた目標が達成できるように頑張りたいと思いました。
  • 就職を決めるまで今まで頑張ってきたけどここがゴールではなく社会に出てから上司との付き合い方などここからがさらに成長するためのスタートと考えられた。
  • 色々な人の考えが聞けて自分と何が違うのかを考え、良いところはその考えを吸収していこうと思った。

実践行動学プログラムを実施したファシリテーターの声(446名の回答内容より抜粋)

肯定的意見

  • 入学早々に実践行動学プログラムを実施することにより学生同士や、学生と教員間で状況を理解できる機会となった。わかりやすい例題でしかも直接自分に起こっている内容ではないため、客観的に判断できるプログラムだと思う。
  • 導入用として提供されたゲームは、「発想の転換や思い込みを避けることができるように心掛けることが必要」であることを理解してもらえる内容だったと思う。
  • 普段おとなしい学生もリーダーを経験することで、人前で発言することに自信を持つことができる良い機会になったようである。
  • 多くの人の意見を聞くことで、人によって様々な考え方があることに気付かせる良い機会になったと思います。
  • 去年の自分の目標から進んだ今年の目標を改めて記入させることで、目標設定にあたり自分が望まなければならないことが明確になったと思う。肯定的に考えることは自分自身も学び取っていきたいと感じた。
  • 学生は昨年より自己の成長を感じ取っているようだった。また問題解決方法やポジティブ思考について、少しではあったが学び取ったと思います。
  • 行動特徴分析は学生も興味を持って取り組んでいた。少し現実から離れた題材の方が取り組みやすいのかも知れない。
  • 学んでいる事柄が違う学生同士でディスカッションをすることで、新たな視点を見つけることができたようです。

その他意見・感想等

  • プログラムは考えられたもので良いと思うが、学生にとって入学後の第一回目の授業への導入は時期的にどうか?ただ、学生が自己のことを考えるツールとしては有用であると考える。
  • 目標設定は皆が「国家試験合格」になってしまうので、なかなか現実的な目標とならないよう。もう少しスモールステップで目標が立てられるようにするともっと良いワークショップになると思う。
  • 学生の常識・非常識の感覚が世代によって差を感じることもあるので、そのような学習ができる事例を取り入れるのも良いと思う。
  • 目標設定が明確になり始めている(もしくは明確である)学生と、そうでない学生では一つひとつの言葉の伝わり方に差があるように感じた。
  • 椅子やテーブルが移動できない固定式であったため、グループ同士でのレイアウトができずグループダイナミクスが生まれにくかった。
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