大学・専門学校生向け実践行動学プログラムの内容

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プログラムフラッシュ2/Part2「自分の可能性を広げよう」より抜粋

「ソリューション・フォーカスを身につける」
物理学者であり、潜在能力開発コンサルタントとして"被害者意識の捨て方"を編み出したマーク・マッカーゴウは、ソリューション・フォーカスというポジティブ思考ツールを考え出しました。
この手法では、不満や問題に目を向けるのではなく「問題であっても、うまくいっていることに目を向ける」ことが大切で、不平・不満に費やすエネルギーを節約し、プラスの感情を高めることに集中することを提唱しています。
ここでは、「緊急かつ重要な問題」をソリューション・フォーカスの手順で考えてみましょう。

●ソリューション・フォーカスの手順
(1)絞り込んだ問題の中から、取り上げてみたい問題をひとつ決める。次にその問題に点数をつける(完全に満足な状態を10点、最も満足度が低い状態は1点)。
(2)つけた点数を見て、なぜ、その点数なのか、理由を右の欄の上の部分に簡単に書く。最低の1点ではなく、2点、3点と点数をつけた理由があるはず。
(3)対応策を検討する。完全に満足な状態である10点と、あなたが付けた点数の差を埋めるためには、どうしたらいいかを考える。自分は何をすべきかを具体的に検討する。
(4)方策や改善策を立てたら、即、実行に移す。

記入例
絞り込んだ問題 点数 理由 対応策
○○検定に合格するため、3日間で△△分野を克服すること 4点 まだ3日間あるから、時間的に余裕がある 1日6時間×3日=18時間△△分野の勉強をする

【ファシリテーターによる解説】
皆さんには、まだ、問題が残っていますね。今の方法で休憩時間にでも、ソリューション・フォーカスに沿って対応策を考えてみてください。
また、今後も多くの問題に直面すると思います。その際も、ソリューション・フォーカスでの問題対処法を試みてください。きっと、前向きに問題に立ち向かっていけるはずです。
繰り返し言いますが、試験の合格ラインに手が届かないときは、やはりそのレベルに到達するまで勉強をする必要があります。知識や技能・技術の習得は繰り返しの練習や工夫、時間が不可欠です。また、そのほかの問題でも、たとえばクラスの仲間とうまく人間関係を築けないのであれば、受け身に終始せず、自分から積極的に話しかけたり、コミュニケーションを図る必要があります。
その際も、このソリューション・フォーカスを活用して、「ダメだ」「ムリだ」と思わずに、現時点での状態を点数化して、うまくいっていることに目を向けていくことです。

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