学生・ファシリテーターの声

実践行動学プログラム実施後アンケート 調査報告

平成25年 実践行動学プログラム利用教育機関アンケートより

実践行動学プログラムの目的や内容が理解できた学生は
Part195.6%、さらにPart3では96.4%でした。

実際にプログラムを受講した学生のアンケート結果からは、前年度以上の確かな成果と、段階的な理解促進の効果が読みとれます。

調査内容 アンケート実施時期:平成25年4月~平成26年3月
アンケート配布学校数:43校

回答数 学校:34校
ファシリテーター:412名
学生:のべ13,833名(Part1~Part3)

平成25年度に実践行動学プログラムを実施した各学校様から寄せられたアンケートを集計いたしました。その中から内容の一部を掲載いたします。当研究所では、今後も同様のアンケートを実施し、プログラムの質的向上に役立てていきたいと考えております。

実践行動学を受講した学生の声

Q.実践行動学の授業を受けて、目的や内容は理解できましたか?(各Part共通質問)

Part1「意欲的な心構え」

目的や内容は理解できた95.6%
できなかった4.4%

Part1の概要:Part1は、学生生活のスタートラインに立っている時期に、事例を通して過去の自分を振り返り、現在・近未来の自分について考えながら短期目標を設定するプログラムになっています。事例は、6つのタイプが用意されており、専攻分野ごとに選択できるようになっています。

主な意見
  • 色々な人の意見を聞くことで、深く考えることができました。
  • 明確な目標を設定することで、目標達成に向けた意欲がわいてきました。
  • あらためて自分自身について考えました。気持次第でポジティブにもネガティブにもなれると思いました。
  • 将来を考えるときに大切となる考え方、目標を設定することや夢の実現に向けた意欲的な心構えを持つことの大切さがわかりました。
  • 夢や目標があいまいになっている自分にとって、人生を考える良い機会になりました。
  • 誤った思い込みや言い訳が、私たちの前向きな行動を押さえつけていたことが分かりました。

Part2「自分の可能性を広げよう」

目的や内容は理解できた96.2%
できなかった3.8%

Part2の概要:Part2では、入学してから現在までを振り返り、自らの成長の足跡を確認します。そのうえで、自己の潜在能力や可能性を引き出すための意識の持ち方について学び、自立に向けて「○ケ月後の私」という目標設定をしてもらいます。

主な意見
  • 考え方を変えれば行動が変るということが実感できました。
  • 脳が、事実と想像の区別がつかなくて、想像したとおりになるということが意外でした。
  • 自分の強み、弱みを知り、改善すべきことについて考えることができて良い経験でした。
  • 前向きな言動や行動が、いかに大切であるかということが分かりました。
  • 自分の行動特徴の結果と、性格が似ていたので驚きました。自分の行動の振り返りができてよかったです。
  • ソリューションフォーカスという考え方で、問題の解決方法を考えたのが新鮮でした。

Part3「社会へ出る準備を始めよう」

目的や内容は理解できた96.4%
できなかった3.6%

Part3の概要:Part3では、これまで学校で学んできたことをベースにして「私の望む理想の生き方」などを再確認してもらい、自信や希望をもって次のステップ(就職など)に臨んでいくための意欲づけ・意識づけを行います。

主な意見
  • 過去の自分、今の自分、そしてこれからの自分をより深く考えることができました。
  • 生涯設計を考えて、表にまとめたことが楽しかったです。
  • 自分の成長や自分の強みを改めて確認できたし、自分が目指す未来像が明確になりました。
  • 自己打開力を高めなければいけないと思いました。
  • 働くということと自立ということについて、いろんな人の考えが聞けて、自分なりに明確にすることができました。
  • 表に書いて整理する事で、自分のことを良く理解することができました。
  • 夢や目標があいまいになっていた自分にとって、しっかりと人生を考える良い機会となりました。

実践行動学プログラムを実施したファシリテーターの声(412名の回答内容より抜粋)

肯定的意見

  • Part1は入学して間もない時期に実施しましたので、クラス内の交流にもなり大変有意義でした。
  • 学生が明確な目標設定を行うことができる有益なツールであると思いました。今後は、モチベーションが維持できるよう「ステップアップシート」の活用を計画していきます。
  • コミュニケーションが苦手な学生に対しても意見が求められるので、マジックドアごとに積極性が見られるようになりました。学生もグループメンバーに意見を伝えることで、自信がついたという意見が多くありました。
  • Part1実施後から約半年後のPart2でしたが、「前回より自分を見つめ直せた」「前回の目標は達成できたので、今回も頑張りたい」という意見があり、Part1からの継続性や成長感がつかめました。
  • 普段何気なく聞き流していたことも、実践行動学で改めて考える時間が持て、気持を新たにして頑張ろうという学生が多かったように思います。
  • 「すごく楽しかった」「とても良かった」という学生からのストレートな感想が心にしみ込みました。私自身も実践行動学に対して同じ気持です。
  • 内容の展開が分かりやすく、個人作業後のグループ内発表もスムーズに行うことができました。また、普段考えることが少ないと思われる「将来を設計する」パートでは、大変楽しそうで教室が明るくなったように思えました。
  • 私の学科は専門職を目指して明確な目標を持って入学してきますが、なぜその専門職を目指すのかという問いかけに対しては、漠然としていたり、親の薦めであったりするケースがあります。その意味で、学生に真剣に考えてもらう時間を与えることができて良かったと思います。
  • 年間を通して実施し、いよいよ自立して社会人になるというこの時期に、一人ひとりの思いや考えを確認する良い機会となりました。

その他意見・感想等

  • とにかく楽しく!ディスカッションの時間を長めに実施しました。その結果、友達が早くでき退学防止にも効果的であったと思います。
  • ほぼ初対面の学生たちですが、コミュニケーションを図る良いきっかけになっています。その意味で、事例やディスカッションを学科の特性に合うよう工夫しました。
  • 集中講義形式で実施しましたので、プログラムにはないのですが、体を動かす体幹トレーニングを取り入れてみました。気分転換につながり効果的でした。
  • 学生間のコミュニケーションはスムーズでしたが、40名を一人で担当したため細かな点まで目が行き届かなかったのではないかと考えています。次回は二人体制での実施を検討してみます。
  • 夢を持つことやモチベーションの大切さを再認識させることは有用だと思いますが、「押し売り」にならないように気をくばりました。
  • Part2以降は、他のクラスとの交流を目的に合同での授業を検討したいと思いました。
  • 学生の印象と、実践行動学で実施した「行動特徴のタイプ」に異なる面が見られました。今後の学生指導に活かしていこうと思います。
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